令和6年能登半島地震で被害に遭われました被災者の方々に対し衷心よりお見舞い申し上げます

第3回おてらくご

2015年5月8日(金)午後2時(小学生)・9日(土)午後2時(一般)
落語:立川吉幸
法話:浄光寺住職

5月8日〜10日、三日間の日程で9カ寺を会場に今年も立川流一門の立川志ららさんと立川吉幸さんをお招きして「第三回おてらくご」が開催されました。落語を縁に気軽に仏法に触れていただければと開催してきた「おてらくご」ですが、今年は一般向けの公演の他、森山町小・馬場小・浅ノ川小の三校も課外授業として参加しました。当寺では、8日・9日各午後2時の2公演が行われ、落語は両日とも立川吉幸さんが担当。そして8日には森山町小学校六年で落語クラブ部長の吉田亮太君も落語を披露して注目を集めました。

8日、小学生の部では、昨年同様の4年生と5年生に加え、「おてらくご」が縁で発足した落語クラブの4年~6年生や保護者など計125名が参加くださいました。まずは、みんなで『正信偈』のお勤め。昨年以上に子供達の大きな声が本堂に響き渡り、大変驚かされるとともに、とてもうれしくもあり頼もしくもありました。次は住職による「おはなし」。「輝いている ちっぽけだけど かけがえのないいのち」をテーマにイラストや絵本をスクリーンに映し出しながら一緒にいのちのつながりについて学びました。
 

そして次はいよいよ吉田君の出番です。出囃子とともに高座に上って得意の「時そば」を披露し、吉幸さんの前座を堂々とつとめてくれました。これまでも全校生徒の前やデイサービスでお年寄りの前など度々落語を披露してきた吉田君、今後が楽しみですね。

続いて吉幸さんが高座に上がり、まずは小話。軽快な口調で皆さんを笑いの世界に引き込みつつ古典落語を二席披露してくださいました。演目は「子ほめ」と「平林」。当然子供達には大うけ。終始子供たちの笑い声が絶えませんでした。最後は吉幸さんへの質問コーナー。子供らしい素朴な質問やちょっとおかしな質問などが飛び交い、楽しい時間は閉幕となりました。

それにしても、小学生の反応の良さにはいつも驚かされます。落語はもちろんのこと正信偈や法話もとても良い反応をしてくれるのです。何事も素直で真剣に向き合う姿勢、大人の私たちも学ばないといけないかもしれませんね。

昨年に引き続き小学生を招待させていただいたわけですが、この一年で子供たちにとって落語と仏法がとても身近なものとなったのではないでしょうか。


9日、午後二時は一般の部。当寺にとってはじめて日中の開催となります。明るい時間帯ということもあり、近所のデイサービスや老人ホームの方々にも足をお運びいただくことができました。子供からお年寄りまで130人を超える幅広い年代の多くの方々がお越しくださり、本堂は立ち見の人がでるほどで満堂となりました。最初は『正信偈』の唱和。小学生に負けないくらい大きな声でみなさんと一緒にお勤めしました。

 そして住職の法話。昨年の地獄に引き続き今年は極楽。プロジェクターで極楽浄土の絵図を映し出しながらの極楽ツアー。普段私たちが見失っている輝くいのちの世界に触れながら、娑婆世界を生きる私たちの在り様についてお話させていただきました。続いて、吉幸さんの落語。「真田小僧」と「試し酒」をたっぷりと楽しんでいただいて、最後は住職の感話でしめくくられました。

2015.4.29「北國新聞」朝刊

2015.5.3「北陸中日新聞」朝刊

2015.5.9「北國新聞」朝刊

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この記事を書いた人

金沢市にあるお寺、真宗大谷派 龍向山 浄光寺の住職

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